平城遷都1300年祭 メーン会場、収容力不安も(産経新聞)

 平城遷都1300年祭のメーンイベントが開催される奈良市の平城宮跡(特別史跡)で18日、地元住民向けの内覧会が行われ、約2万8千人でにぎわった。来場者は一足早くイベントの雰囲気を満喫したが、パビリオンの収容能力が低いため「楽しみにしていたのに入れなかった」といった苦情も相次ぎ、24日からの本番に不安を残した。

 内覧会では、奈良時代の平城京内の様子をバーチャルリアリティー映像で紹介する平城京歴史館や、復原された第一次大極殿のほか、世界各国の料理が楽しめるフードコートなどの各施設が本番さながらにプレオープンした。

 しかし、各施設やパビリオンはどこも長蛇の列となり、1時間以上も待つ人も。歴史館では、開館直後の午前9時ごろから入館希望者が殺到し、1日の収容能力いっぱいとなる3500人分の入場整理券は午前中になくなり、午後からの来場者は入館できなかった。

 歴史館に入れなかった奈良市西大寺野神町の主婦、松谷真紀子さん(38)は「一番楽しみにしていたのに残念。案内所も少なく、施設を探すのにも時間がかかった」と不満を漏らした。

 また、会場の入り口の朱雀門から第一次大極殿までは約1キロあり、遠さに閉口する人も。同市疋田町の主婦(60)は「休憩所が少なくて歩くのがつらい。暑い時期には、帽子やうちわを配るなどの工夫をしてほしい」と渋い表情だった。

 1300年祭では当初、9つのパビリオンが建設される計画だったが、不況で予算が圧縮され、実現したのは2館だけ。待ち時間などへの不評について、主催する記念事業協会事務局の田中敏彦副局長は「収容能力が限られているのは事実で、理解していただくよう努めたい」と話した。

【関連記事】
国家築くロマン、全身で感じる 平城遷都1300年祭
始皇帝も驚く“日本のハリウッド” 恐るべし!!太秦
四神と十二支壁画完成 奈良・平城宮跡大極殿
仲代達矢、薬師寺で映画奉納式 5月公開「春との旅」
天皇の高御座…国家の意気込みも再現 平城宮跡で内覧会
外国人地方参政権問題に一石

航空トラブル エアカナダ機が2度も緊急着陸 成田空港に(毎日新聞)
「よく分からないけど」谷垣氏「つぶやき」総裁に(読売新聞)
<若年認知症>全国組織5月発足 家族らの負担軽減目指し(毎日新聞)
天下りの塔 事業仕分けにため息…農水26法人が入居(毎日新聞)
「概算要求で個別提言できれば望ましい」―民主・介護議連会長(医療介護CBニュース)

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。